葬儀(告別式)、お通夜などの基本

葬儀やお通夜に出席する場合には、まず宗教などの違いによる形式の違いに注意する必要があります。
日本では9割以上が仏式となっていますが、近年はキリスト教式の葬儀の場合には教会の教徒以外の葬儀も行う教会も増えてきましたし、家族葬や個人葬など形式にとらわれない葬儀を行う方も増えてきています。

このページでは、特定の宗教の説明は簡潔にして、葬儀に出席する際に注意すべき点をご説明します。

服装について

どの宗教でもお通夜や葬儀に出席する際には服装にあまり違いはありません。

男性

無地のホワイトシャツに黒ネクタイ、黒のスーツ、黒系の靴下が基本です。

女性

黒以外でも紺など地味な色で、派手にならない落ちついた服でも大丈夫です。
化粧は控えめにしてアクセサリーは付けません。
アクセサリーは、結婚指輪はOKですが光るものと、毛皮などの殺生したものは基本的に付けてはいけません。
どうしても身に付けたい場合には涙を表すと言われる和玉の真珠のネックレス程度にしておいたほうが無難です。
(ネックレスは1連です。2連などは不幸を重ねる意味となります)

制服のある学生

喪服をお持ちでない場合には学校の制服かまいません。

制服の無い学生や未就学児

黒系の地味な服装でかまいません。喪服をお持ちでない場合が多いでしょうが卒園、小学校卒業などが近ければ、卒業式にも着ることが出来るものを購入するのも一考の余地があります。
大学生の場合は前記の男性の場合に準じます。

共通事項
  • 喪章は遺族や喪家側の方がつけるものなので必要ありません。
  • 基本は落ち着いた服装です。オシャレと礼儀は別のものです。礼を尽くし、喪に服す場で目立つ必要はありません。
  • 急な場合も多いのでレンタルなども利用されても良いと思います。

上記は正装ではなく略式の喪服となります。
近親者(親兄弟や祖父母など血縁の近い親類)や、特別お世話になった方などの葬儀には、できるかぎり正装での出席をお奨めします。

服装以外で特に気をつけたいマナー

故人や遺族と特に親しい関係の場合

親類でなければ葬儀の手伝いなどが出来ない訳ではありませんので、お通夜や葬儀の間に手伝える時間があるのなら、弔問の際に手伝いを申し出ても良いです。
必要が無いという場合もあると思いますが、その際には「葬儀に出席させていただきます」と辞するとよいでしょう。

故人の病名や死因などについて

遺族にとっては、死因や病気など大切な人が亡くなった最期の状況には触れられたくない場合が多いです。
遺族の意思で教えてもらう場合などは別として、 故人の病名や死因については聞かない事は最低限のマナーです。

香典に入れるお札について

香典に新札のお札はいけません。
「急いでATMから下ろしたけれど新札しかない。」といった場合には、自分で折り目を付けてでも、折り目のついたお札を入れましょう。

携帯電話について

式の最中は「電源OFF」又は「バイブOFFのマナーモード」にしましょう。
会場内でもなるべくマナーモードにして、通話する際は離れた場所に移動しましょう。

その他、基本的なマナー
  • 慶事と弔事が重なった場合には葬儀を優先する。
  • 葬儀がどの形式で執り行われるかを、事前に確認することが出来る場合は確認しておく。
  • 仏式の場合には、数珠があれば持参します。
  • 神式の場合には、拍手(かしわで)は音を立てません。
  • キリスト教式の献花は、花を時計回り(右回し)に向きを変えて献花します。
  • 葬儀(お通夜ではなく)の場合には、途中で退場したりせず、出棺まで見送る。
  • 葬儀、告別式のいすれかに出席するとよいでしょう。
  • 通夜と告別式どちらにも会葬(参列)する場合は、通夜の時に渡すのが一般的です。
    (通夜と告別式共に、不幸が重なるという意味になりますので、必ずどちらかで供えるようにしましょう。)
  • 香典(不祝儀)はスーツのポケットやカバン、裸で持参するのではなく、袱紗(ふくさ)に包んで持参します
    (袱紗をお持ちでない場合は、今後も使用すると思いますし、それほど高価なものではありませんので、購入しても良いと思います)
  • お悔やみの言葉をかけ、表向きの名前を受付の方に向けて渡し、会葬者名簿に記帳します。
    (受付が設けられていない場合がありますので、その場合は祭壇に供えます。)
  • 訃報を聞いて急いで駆けつける弔問では香典を持参する必要はありません。
    (準備していたようにも思われてしまいます。通夜の際に渡せば良いです。)
  • 通夜・葬儀・告別式、いずれにも会葬(参列)出来ない場合は、弔電を打ち、香典を現金書留で郵送しましょう。
  • 香典を郵送する場合は、金銭を直接、現金書留に入れて郵送するのではなく、金銭を「不祝儀袋(香典袋)」に入れて、その不祝儀袋を「現金書留」に入れて、「喪主宛て」に郵送しましょう。
  • また、現金書留に住所や氏名が書いてありますが、不祝儀袋(香典袋)にも通常通り、「中袋の住所・氏名・金額」などを書きましょう。
  • 香典を郵送する場合は、一緒にお悔やみの言葉を書いた手紙を添えると良いでしょう

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