祝儀、不祝儀での金封の表書きの書き方

金封の表書きはボールペンや鉛筆は論外です。
正しくは、毛筆で書くのが良いですが、筆ペンでも構わないとされています。

表書き画像

表書きでおさえておきたいマナー

  • 毛筆か筆ペンで書きましょう。
    北海道ではボールペンやサインペンの方が多いなど地域差もあります。
  • 字を書くのが苦手でも基本的に手書きで書きましょう。
    近年はプリントアウトされる方も多くなってきました。
  • 香典の場合は薄墨で書くことが礼儀とされています。
    表書きが濃く印刷された市販の不祝儀袋を利用する場合には、名前だけ薄墨で書くとバランスが悪い場合もあります。
  • 水引や熨斗で書き難い場合には、短冊に書いて水引に挟むと良いでしょう。
    金封を購入した際に付属されている場合もあります。
  • 略式の金封で中包みを使わない場合にも裏面には住所と名前を読みやすい字で記載しましょう。
特に注意して欲しいのは、お金の入れ忘れです。
表書きを書いて安心してしまう為か、現金を入れ忘れてしまうケースを少なからず見聞きしています。
当然ですが、空の金封を渡す事は大変失礼ですので、表書きを書く前にお金を入れるなど工夫して、思わぬ大恥かかぬようご注意ください。

表書きの氏名の記載方法

参照画像説明
会社や団体名を記入する場合 会社や団体でのお付き合いが主で、氏名だけでは誰か分からない場合などには、名前の右上に小さめに会社や団体名を記載します。
数人の連名にて記入する場合 連名の場合には右側が格上となります。
格などに違いが無い場合は年長者から、年齢も同じ場合には五十音順で記載します。
宛名をつけた場合の連名の記載方法 左上に贈る相手(宛名)を記載する場合には、連名の順は宛名側からとなり、通常とは逆の左側が格上となります。
夫婦や家族での連名の場合 夫婦や家族の連名の場合には苗字は省略して、名前を連ねて記載します。
ビジネスマナーとして会社名で記入する場合など 四名以上の連名となる場合には、画像のように会社や団体名とするか、代表者の名前などの左下に「外一同」と書き、全員の名前を書いた別紙を中包みに同封します。
香典などの際の薄墨による記載 薄墨の筆ペンなども市販されていますので、一本持っていたら、急な不幸などの際にも焦らず対応出来ると思います。

中包みの書き方

中包みとは現金を包み金封に入れるもので、市販の祝儀袋や不祝儀袋では、封筒型のものがセットになっている場合が多くみられます。
セットになっていない場合は別途購入するか、奉書紙(ほうしょがみ)や半紙を折って包みます。

中包みの記載方法
参照画像説明
1 表面には金額を記載しますが漢数字で旧字体で記入します。
1は壱
2は弐
3は参
5は五または伍
10は十または拾
1 裏面左下に住所と氏名を記載しますが、芳名帳の記載やお返しの送り先などで使用しますので、字体は崩さず、受け取った相手が読みやすい字体で記入しましょう。